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逃れの森の魔女

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最近は食べ物のことがかりで、本の紹介をおろそかにしていたのですが(先日の老後計画本は別として)、読書自体をしていなかったわけではありません。
アガサ・クリスティーの推理小説、雅姫さんのエッセイなど、他にも色々と読み進めていました。
その中でも、これは!というオススメしたい本があったので、今日はこちらのお話を。

ドナ・ジョー・ナポリの 『逃れの森の魔女』 という本です。
これは小説というよりも、物語が好きな方に楽しんでいただける本だと思います。

これは、誰もが知っているグリム童話 『ヘンゼルとグレーテル』 のもう一つのお話です。
この物語の主人公は、子どもたちではなく、お菓子の家に住んでいる魔女です。
子どもを食べようとした魔女ですが、彼女は本当は、心優しい、娘を大切に思っている一人の母親だったのです。
それがなぜ・・・・。

ページ数はそう多くない本なのですが、満足できる内容でした。
読みながら、ハラハラドキドキしつつも、とても切ない気持ちになりました。
あまりにもよく出来たお話だったので、今後グリムのヘンゼルとグレーテルを聞いても、こちらのストーリーを思い出してしまいそう。
それほど強く印象に残るお話でした。

装丁 ・・・・・・・・・☆☆☆☆
内容 ・・・・・・・・・★★★★★


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この物語を知ったキッカケとなったのが、 『大人のファンタジー読本 ~未知なる扉をひらく180選~』 です。
ファンタジーといっても、そのくくりはとても広く、様々な内容の本が紹介されています。
”大人が読んで楽しめる” という基準のもと選ばれた本を紹介する本なのですが、児童書、ヤングアダルト、一般、と世代もマチマチです。

この本を知ったおかげで、またまた読みたい本がたっぷりと見つかりました。
しばらくは読書三昧の日々が続きそうです。

装丁 ・・・・・・・・・☆☆☆☆
内容 ・・・・・・・・・★★★☆☆


第5回本屋大賞
by narabiyori | 2008-06-11 11:38 | Book(小説)
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